どうもどうも。サワです。
この記事では、
無料漫画アプリcomico【傷だらけの悪魔】第166話『葛西舞②』のネタバレと感想を書いていきます。
【傷だらけの悪魔】第166話『葛西舞②』のネタバレ
私(舞)が我慢していたのは、仕方なかったから。怠け者の敬には、管理する人が必要だもの。
だから母さんが敬のほうに時間と手間をかけるのは仕方のないことだと我慢して納得したふりをしているのに。
舞は歯を食いしばり、怒りの感情を必死で抑えている。
舞の母が笑顔で『平等にしているつもり♪』という言葉を放ったことがとても気に入らない。
舞は思う。
母さんは敬のほうにかまけている自覚がない。看過しがたい感覚のずれだった。だって、そうでしょう?
舞の感覚では、敬は、私よりも多くのものを与えられ、得をしているという認識だ。
しかし、舞の母は舞と、敬の価値を同じと見なしていないのだ。
悪気なく、ナチュラルに差別している。
舞が言葉を発さず、思考している間も、舞の母は、敬に話しかけている。
舞は、不快感を燻ぶらせている(くすぶらせている)。
『舞と敬は平等じゃない』
このことに気づいて理解しているのは、舞だけだ。
もちろん、舞も理解してほしくて母に気持ちを伝えたことはあった。
しかし、普段から都合の悪いことを理解する姿勢に乏しく『相談して』なんてのは口先だけで、結局自分の理想にちかづくように矯正しようとする。
反発したこちらが、思い通りにならないとヒステリーを起こすことが多々あり、まるで会話にならなくなる。
舞は、そんな母を打ち負かす言葉を紡ぐ能力も気力もなかった。
無駄な労力
時間の無駄。
平等がどうとかいうのは置いておこう。ただ言えるのは、なにもしないで特ができる才能はわたしにはないということだ。
敬のように人が勝手に助けてかわいがってくれるわけじゃない。
愛嬌や可愛気だけでは及ばない。
じゃあ、勉強とか習い事とか敬にはできないところで頑張るわ。
いい子であることを求めているんでしょ?努力するわ。
だから
少なくとも私の基準で、敬と同じ扱いをしてよ!
☆・*:.。. .。.:*・☆゚・*:.。. .。.:*・☆゚・*:.。. .。.:*・☆゚・*:.。. .。.:*・☆
舞は、私立中学に合格した。
舞の母は、舞のことをよく自慢する。舞はほめられることがすきだ。敬は、舞と同じことでは褒められない。
舞は、母にほめられることで、自分の思い通りに付加価値を積み重ねることが出来ているという確認をしている。
舞(ほらほら私、価値あるでしょ?今、何ポイント?)
だけど、中学に入ってそれは崩れていった。
勉強も、運動も、受験で優秀な人たちが集められた中学では、自分は平均程度のレベルだったということに気づいたのだ。
私立中学に入学して、ある小テストの添削が返ってきた。平均点は70点だというが、舞は60点だった。
舞(平均にも達してないなんて、うそでしょ?!どうして?)

また、体育の授業では、50メートルを7秒台で走るクラスメイトがいた。
舞は、この中学では私は大したことないのだということに気づく。今まで、勉強も運動も人よりできた。でもそれは、地元の周りの狭い世界での話。
世界が広まれば、基準も企画も異なる。
たくさん頑張ってきたはずなのに、私の力では限界が著明な世界に来てしまった。
努力の成果はしょせん、本人の素養に基づくものだから素養の差は、大変なハンデになる。
ましてや
スタートも、伸びる速さも違うような天賦の才能にはどうやってもかなわない。
ばかばかしい。
努力している私は普通で、必死にならなくても優秀な人はいる。
☆・*:.。. .。.:*・☆゚・*:.。. .。.:*・☆゚・*:.。. .。.:*・☆゚・*:.。. .。.:*・☆
舞は、母親にテストの結果を見せている。
舞の母『珍しいわね。中間テスト、いまいちね。今までずっとよかったのに、どうしたの?油断した?』
舞は、暗い目で母を見つめる。
舞の母は、気づかない。
舞が、中学では普通にも及ばない成績である現実を目の当たりにし、あきらめや悔しさの気持ちを抱えていることを。
母が、舞の中身を見ていないことに絶望している。
以上。
【傷だらけの悪魔】第166話『葛西舞②』の感想
舞ちゃん、ものすごくたくさん言いたいことを抱えているのに、全部口に出してないのですよね。(;´・ω・)
まあ、話し合おうとしているのに、舞ママがヒステリー起こすんじゃ確かにじゃあもう言わないわっていう態度になる舞ちゃんの気持ちもわかるし、
舞ちゃんが優秀で賢いからこそママが舞ちゃんに期待して自分の理想をかなえてくれるって甘えてしまう気持ちもわかるんですよね。
娘って自分の分身みたいに思っちゃう部分あります。私は男の子いないけど、息子のいるママ友は、息子は小さな彼氏みたいだって言います。
差別しているわけじゃなくて、同じ子供でも女の子はこう、男の子はこう、って育て方を分けているだけって感じもします。
舞ちゃんはお母さんの愛情が欲しいだけ。高校生になった今でもその思いを抱えて、ねじれちゃってる。
これは問題だよね。甘えられる場所がないんだもん。小さな希望だけど、舞の母が伊藤君のことで舞に言った言葉に期待しています。
『私以上の味方は、いないわよ』っていう言葉を。
私は長女にこんな思いをさせていないか?考えていきたいと思います。
コメントを残す