こんにちは。サワです。
第165話のあらすじを書いていきます。
※ネタバレ含みます。読みたくない方はブラウザを閉じてください!
【傷だらけの悪魔】第165話『葛西舞①』のネタバレ
強欲な私(舞)は、損をすることを良しとしなかった。
最も少ない労力で、できるだけ得をするような合理的でコスパのよい生き方を。

小さな頃の舞。とても可憐でかわいい様子が描かれている。
小さな頃はよく褒められたと思う。『すごいね。』『かわいいね。』
小さな舞は要領がよかったのか飲み込みが早く、勉強・運動・ピアノ・ダンスなんでもそれなりにできていた。
もちろん容姿も悪くない。
賛美されることが気持ちよかった。やった分だけ結果が出ることがうれしかった。純粋に楽しくて、満足していた。
だから、頑張っていた。
しかし、いつからか気づく。
母と敬が手をつないで歩いている。一方、舞は買い物の荷物を持ちながら、手をつないで歩く母子を見つめている。
『私はとり損ねてしまっている』と感じていた。
弟の敬は、私とは全く違うタイプで勉強は嫌い。習い事はすぐ飽きる。やんちゃで適当で大人の言うことを聞かない。
『いい子』なのは、確実に私(舞)のほう。それなのに、家族でも、親戚でも、明らかに周りは、私よりも敬をかわいがっていた。
【愛嬌】
そのチート能力で、勉強も習い事もお手伝いも免除され、意図せず、よいものを引き寄せる。
モヤる 不快 不公平。
舞は、この状況を変えてみようと、夏休みの宿題を数日さぼり、弟の敬と同じような態度・セリフを母親に対していってみた。
舞の母『ここ数日だらだらしているけど、夏休みの宿題はどうしたの?』
舞『自分のペースでやりまーす』
敬なら、許された。
しかし、舞はそういかなかった。母親は本気で怒る。
舞の母『は?バカなこと言ってないでさっさとやりなさい!そういうのは敬だけで充分!お姉ちゃんがそんなんでどうするの!』
舞は、私は許されなかったと感じる。楽して愛されることが許されないという常識が母と舞の間で通るようになっていた。
舞は、母親に甘える機会を与えられない。
雨の日、弟の敬は母が迎えに行くのに、舞はバスで家に帰るように電話で言われた。
弟の敬に『80点以上取れたらおこづかいをあげる』と伝える一方で、舞は毎回テストで80点以上取っているのに、褒美は何もなかった。
『おねえちゃんなんだから。』
舞の母は、舞に何度もいう。少しずつ、着実に積み重なる、不快、不公平。
舞は、どうにもこうにも損している気持ちにいら立ちを覚えている。私はできて、敬はできないからフォローにいくのもわかる。
私は手がかからなくて、敬は手がかかるからお世話に行くのもわかる。
なぜ、割り切れないのか?
私がわがままだ、という以外に腑に落ちた理由があるのだ。
舞の母『ねえ、姉弟で、差別されてるとか思ったことある?』
敬『あるー!姉ちゃんばっかり褒められる!あと父さんは絶対姉ちゃんのほうに甘い』
舞『なあに、急に…。』
舞の母『今読んでた雑誌に書いてあったの。長女は~とか、長男は~とか』
舞『あー、、モノとかは同じ量くれると思うよ。服とか靴とか』
舞の母『ふーん、でも不平等かんじるんでしょ?難しいなあ…。ふたりとも同じくらいすきだから、できるだけ平等にしないとって思ってるんだけどな。』
舞の母の言葉に、舞は違和感、いやはっきりとした怒りを感じるのだった。
以上
第165話『葛西舞①』の感想
舞の母、、舞ちゃんに甘えすぎですね!!Σ( ̄ロ ̄lll)
冷静でしっかりしていて、判断力に優れて賢い。理想の『おねえちゃん』としての舞に、甘えすぎです。
舞ちゃんがお母さんに素直に甘えられないのは、お母さんが舞の話を聞くことをしないからだな…。
決して関心が薄いって理由じゃないんだと思う。『2人とも同じくらい好き』っていうのも嘘じゃないと思う。
『お姉ちゃんはしっかりしているし、大丈夫』って過信してますね。だからダメなんだよ!!
舞ちゃんと母親がもっと分かり合えますように。
でも、弟の敬は敬で【お姉ちゃんばっかり】って思っていることはありそうですね。
お姉ちゃんばっかり褒められててお父さんはお姉ちゃんに甘い
というセリフ。勉強ができなくて集中力のない弟は、愛嬌でしか勝負できるところがないって思っているのかもしれませんね。
ああ~~今週末も先読みしてしまうかもしれません~~~~。
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