こんにちは、睦月サラです。
この記事では【傷だらけの悪魔】第224話のネタバレと感想を書きます。
第223話では、舞と結が涼と宏樹に状況を説明して情報を共有しました。量は舞に「協力する」と言い、宏樹も同意しました。
詳しくはこちらを御覧ください。
傷だらけの悪魔 第224話のストーリー
宏樹「ほーん、じゃあ、栄のことは任すわ。」
涼「おいちょっと待て勝手に話勧めてるけど、葛西はいいのか?唯と宏樹は栄と仲がいいからわかるけど、葛西にとっては嫌な奴なんじゃないの?」
舞「…まぁ、そうだけど別に。そんなに執着してはいないかな。小田切さえいなけりゃ実害ない奴だし…伊藤や藤塚に比べれば、なんてことないし。
そりゃあ、ちょっと一泡ふかせてもよかったけど、助けてくれる仲間がそうしたいって言うなら、そのくらい配慮してもいい。」
舞が少し照れくさそうにいう。唯は舞の言葉を聞いて優しく微笑んだ。
舞「私が妥協するんだから、ちゃんと反省させなさいよ!あと私はあいつを駒としか見ないからね!」
唯「はいはい。」
舞は腕を組んで、座り直す。
舞「それで?これからどうするの。伊藤の件はギブアップ。あの警戒心を解くには、1年はかかりそう。別の手段を考えないと。」
唯はポーカーフェイスを保ちながらしれっと言う。
唯「ああ、まあたぶん無理だろうと思ってたよ。」
舞は唯のセリフにぽかんとし、白目をむいて唯にかみつく。
舞「は?!じゃあなんでやらせたんだよ!超がんばったんですけど?!キモさに得好きながら、こびて自尊心ズタボロだぞ!!」
唯「悪いな、可哀想だとは思ったけど。。言われて納得したんだよね。負けるもんかって思っている奴に対して、他人がすべてお膳立てして結果だけプレゼントしたってしょうもない。
心の満足のためには、本人が『自分は努力した』と思えることが必要だと。
恨みを晴らそうという目的なら尚更。
最終的に俺が行こうと思ってたよ?色々あって、表に出ちゃったからもう難しいだろうけどな。」
涼「じゃあ、俺が行こう。」
唯「この中だと確かに涼だけど、正直難しいぞ。お前も伊藤と仲良くはないだろ。どうアプローチするつもりなんだ?」
涼は思わず、口をつぐむ。具体的な作戦があったわけではない。
唯「葛西を襲ったのを見てましたーと言っても、なんで今更聞く?
うわさで聞いた…なら言い訳されて終わり。編に疑われて動ける人間が減るだけだ。」
性格が素直な宏樹が口をはさむ。
宏樹「男3人いるんだし、少々力押しでもいいんじゃねえの?」
唯「怪我人に3人で脅しにかかったらリンチの構図だ…危険もあるし、伊藤も反省しないだろそれ。最終手段だな。」
宏樹「あー言えばこー言うな。じゃあ、どうすんだよ?」
唯「名取静が協力したいと言ってる。」
舞「名取?」
唯「今日、呼び止められて言われた。俺たちに協力してもいいってな。
ただし、見返りとして藤塚や金谷への報復は軽くして欲しいらしい。」
宏樹「なんだよそれ。藤塚に言われて、こっちを嵌めようと視点じゃねえの?信じられねえよ、あんな思考の読めない奴。」
唯「確かにありうる。けど、向こうがその気なら嵌め返せばいいだろ。使えるところは使ったうえで、少なくとも俺と葛西はそのくらいのつもりでいるけど?」
唯が厳しい表情で言う。利用できることはすべてやってやる、その覚悟はあるのか?と涼と宏樹に確認しているようだ。
唯「…まあ、名取はたぶん、ちゃんと取引の意味は分かっていると思うよ。
それに伊藤に対する手段としては悪くない。名取は俺らと逆の立場だから、協力関係にあるように思われないだろう。
性格も明るく幼く、侮られやすいから油断を誘えるし。ずけずけと色々聞いてもそんなに不自然ではない。
管理は必要だが、俺らよりは適任だと思う。まあデメリットもあるから、さっきからだんまりの葛西の意見を聞きたいな。」
舞「『藤塚たちに配慮しろ』って言うのは、どの程度?」
唯「要は停学とか退学とか…そういうことだと思う。」
舞「ふうん…まあ協議は必要みたいだけど、別にいいわよ、もしもの時の心構えもできてるようだし。」
舞は、いじめを愉しむ(たのしむ)ちはるのように下衆な表情を浮かべて、静の協力の申し出をあっさり認めた。
唯は舞の答えに驚く。
以上
第224話「了承」の感想
静は「ゆりちゃんとえっちゃんの人生を守ってほしい。立ち直る余地を残してほしい」と第205話で語っています。
- 舞に謝罪して、少しの罰を受け入れる
- 3人で罰を受けるから、結構耐えられる
停学や退学など社会的な制裁は止めてほしい、ということですね。
一方、舞が考えている優里亜と恵那への復讐は、
藤塚はクラス全員の前で土下座させて丸刈りにしてやりたい
と第185話「意向」で語っています。
舞は静に言われるまでもなく、社会的に「立ち直る余地」は残しつつ、それよりも残酷な恥ずかしい罰を与えたいと考えているんですね。
ちはる「罰って言うのは、不自由を与えることか恥をかかせることだと思わない?」
傷だらけの悪魔 第170話「葛西舞⑥」より引用
舞はちはるに習った通りのことを、優里亜に実行しようとしています。
静の考える罰と舞の考える罰は最初からズレているんですが、これから同盟を組むための話し合いが描かれると思うので、楽しみですね。
今日はここまで!
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