こんにちは。睦月サラです。
この記事では傷だらけの悪魔 第217話のネタバレと感想について書きます。
第216話では、詩乃が母親に学校でいじめを受けていることを話しました。しかし、母親は同情するどころか、詩乃の態度が悪く、母親を大切にしないからいじめられるのだと話す始末。詩乃は反発して、母に言い返すことにしました。
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傷だらけの悪魔 第217話『玖村詩乃⑨』のストーリー
詩乃『よく「笑え」なんて言えたね!さんざん振り回して奪ってきた側のくせに!!』
詩乃母『どうしてそんなひどいことを言うの?!厳しいことを言うのも、しのちゃんを想ってのことよ。こういう存在は貴重よ?!
ちゃんと聞いて!考えて!わかりなさいよ!!』
詩乃は嘲笑する。
詩乃『ハハッ。聞くのも、考えるのも、お母さんの方だよ。
虐めに対して怒りも悲しみもしてないじゃん。私の気持ちなんて考えてないじゃん。何を分かれっていうの?
あなたが素晴らしい聖母のような人だって?!笑えない。
厳しい言葉は薬になるよ?厳しさに勝る思いやりが感じられればね。
お母さんにはそれがない。
責めるつもりなないよ。異常な状態だもん。しかたないよ。でもこの際言うけどさ、私がずっとあなたに何も言い返してこなかったのは…、
厳しいことを言うなんて、面倒になるくらいあきらめてるからだよ!!』
詩乃の母は、詩乃の鋭利な言葉に耐えられず絶叫する。リビングのカーテンに近寄り、乱暴に引っ張る。バリバリと音を立ててカーテンの布が乱れていく様は、詩乃母の壊れていく心を表しているようだ。
詩乃は母の様子をみて、急に冷静になる。
詩乃母『うっうっ…ひどい…ひどい…ひどい。ひどい。ひどいいいぃ!』
座り込み、顔を手で覆いただ悲しみに身をゆだねる詩乃母。
詩乃は思う。
なんだろう、この生き物…。
わたしのようにあきらめきっているわけでも、神谷さんのように強い意志で行動するでもない。
自分で自分を不幸にしたがる意味不明な人。
なんか、久しぶりに可哀そうになってきた。厳しい言葉を望むなら、言ってあげる。
詩乃『あのさ。お母さんの人生って幸せ?もう諦めな。お父さん、めったに帰ってこないし。私たちを大事にする気ないと思うよ?』
詩乃母『お父さんはそんなひとじゃない!!』
詩乃『そんなひとだよ。おかあさん、現実をいいかげん見ようよ。そして、もうやめなよ。お父さんを捨てて、幸せになってよ。その方がいいよ。』
詩乃母『…お父さんは、あの女を捨てて私を選んだのよ。ここが帰る家。私が最愛の妻よ。』
詩乃『お母さんがそう思ってても、一方通行じゃダメじゃんか!私たち家族は始まるまでもなく終わって…』
バチン!!
最後まで言い終わる前に、詩乃母は詩乃を力いっぱいビンタする。
詩乃母『黙れ…黙れ!!』
詩乃の母は悲しみに暮れる表情から一変して、顔が大きく歪ませ、表情は怒りに満ちている。
そして、強く握りしめた拳が、詩乃に向かって振り下ろされようとしていた。
以上
第217話の感想
詩乃はスマホ持ってなかったのかな?あるいは学校でインターネット使えたりしますよね?
誰に頼ればいいのかわからないなら『検索』すればよかったのにって思うんです。
あ、でも公的機関に頼ったところで、その先の生活がどうなるのか予測がつかないから行動に移すのは怖かったかな…?
父親は帰ってこなくて、母は病気で家事もままならず、詩乃は疲れ切っていた。
詩乃がちはるの申し出を断ったのは、母の病気が悪化して最悪な事態(天国にいってしまうこと)を避けるためだったかもしれませんよね。
母が壊れたのも、詩乃が歪んでしまったのも、父親が原因。
詩乃母が『元妻ではなく、私を選んでくれた』ことに執着するのもわかる。
元妻とわざわざ離婚して詩乃母と結婚したのなら。詩乃を大切に思っているなら。世間から冷たい目で見られても家族は大切にしてみせるっていう気概を見せてほしかった。
そしたら詩乃だって傷だらけの悪魔にならずに済んだのにと思わずにいられません。父親のせいじゃああ!詩乃がちはるに虐められてるのも父親のせいじゃああ。
ああ~~しんどい。詩乃編は11までらしいので、後2週間。
早く現代の話に戻ってほしいな~~。
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