こんにちは。睦月サラです。
この記事では傷だらけの悪魔の第211話『玖村詩乃③』のネタバレと感想を書きます。
第210話では、詩乃の母親の精神状態が悪化していくが周りの大人の助けが不十分で詩乃の負担が大きくなるばかりでした。自分の家庭環境が以上だと思いながらも、詩乃は状況を変えることができません。
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傷だらけの悪魔 第211話『玖村詩乃③』のストーリー
詩乃は、私立中学の制服を着て、身なりを整えている。
詩乃は中学生になった。
私が望んで受験したわけじゃないし、祖母の希望した学校は落ちて嫌味を言われたけど。
結果的に地元の中学に行かずに済んでよかった。いじめられてはいなかったけど、家庭のことは少し知られていて、気遣われているのがわかって。
ありがたいけど嫌だったから。
私は普通が欲しかった。せめて家の外だけでも。
周りにいたたくさんの普通のこと同じように。
『楽しい』が欲しい。バカみたいなことで笑いたい。
八つ当たりマシーン(母親)の管理なんてしたくない。
私は知っていた。母が私の幸せと平穏を蹂躙する存在だということを。
※蹂躙(じゅうりん)…踏みにじること。暴力的に侵すこと。
しかし、私は気づかないふりをした。だって、私にまで嫌われてしまったらあまりに母がかわいそうじゃないか。私には学校という逃げ場がある。だから…
….*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…. *…..*….
ガラッ
教室のドアが開く。そこにはオレンジに髪を染めた神谷ちはるが立っていた。
我慢だと思っていたのに、彼女(ちはる)がそれを崩す。
「それ」とは、詩乃が母親を嫌いになること
神谷(ちはる)さんには、初めからよい印象がなかった。派手で目立ちすぎていて、私にとって「普通」じゃないから、友達にはならなくていいと思った。
神谷さんが葛西と仲良くなろうがどうでもよかった。
私はああいう人とは距離を置いて、普通の生活を送るのよ。
- 普通の友達と、
- 普通に遊んで、
- 普通に笑って…
しばらくして私は気づいた。
笑うことに疲れている。
長く「普通」の過程で過ごしていなかったせいなのか?
みんなが当たり前に楽しいと思うことを、楽しいと思える感性を私は失っていた。
つまり、私が普通じゃない。
そう気づくと、途端に神谷さんのことが目についた。だって、楽しそうなんだもん。
敬遠していたはずなのに、いつの間にかうらやんでいた。彼女には活力があり、人を引き付ける魅力があって、私は敬遠しつつも彼女のそういう力を認めていた。
ひどい目にあわされた恨みは忘れない。
神谷さんなんて、大嫌いよ。
…だけど、今でも羨ましいって思う。
彼女の魅力だけじゃない。彼女は、両親が不仲であっても、あきらめていなかった。
不幸な現状を変える気力のない私と違って、神谷さんは両親が仲良くなってくれるように訴え努力していた。
神谷ちはるの家族への愛情は本物だった。
でも、大人は何も考えてくれはしなかった。最悪な組み合わせだった。

神谷さんのお母さんと、詩乃の父は不倫していた。
以上。
第211話『玖村詩乃③』の感想
詩乃の父の前妻=ちはるの母ではなく、詩乃父の新しい愛人=ちはるの母
だったんですね…Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
エグい展開です。どこまでだらしないのだ、詩乃父。
なぜ下校時間に学校付近で不倫相手と会わなきゃならんのだ。家族の生活範囲内で堂々と昼間からホテル入るって……大馬鹿野郎ですね。
ちはるが詩乃をいじめる理由は明らかになりましたが…。
ちはるは「母が不倫している」事実は目にしたけど、相手が詩乃の父とはまだ知らないはずだから、ここからどうやって相手が詩乃の父だと知るのかっていう展開があるのでしょうか。
それにしても、詩乃の母はなぜ詩乃父に病むほど執着しているんでしょうね。
詩乃が自分になつかなくなったら家に寄り付かないわ、また不倫するわ、ひどい男です。
「不倫を恐れてか」父は母をパートに出さなかったという記述があるけど、不倫してるの自分じゃんって感じですよね。生活費と詩乃の学費は家に入れてくれてるんだから、パートでもして自分のおこづかい稼いで、詩乃と2人でもっと楽しく暮らせばいいのに。
でもそうしたら、傷だらけの悪魔じゃなくなっちゃうか。(;’∀’)
今日はここまで!
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