こんにちは。睦月サラです^^
この記事では、comico『傷だらけの悪魔』第208話『空虚』のネタバレと感想を書きます。
第207話では、静香が唯に協力する場合は条件を飲んで約束を守るようにくぎを刺しました。
一方、千翔子は自分がアンケートに詩乃の名前を書いたと認め、詩乃に話しをしています。
【傷だらけの悪魔】第208話『空虚』のストーリー
バシッ!
千翔子は詩乃の頬を思い切り叩いた。詩乃の左頬は赤く、痕が残っている…。
詩乃『叩くなんてひどぉい。野蛮よ。皆、暴力的すぎない?知性の放棄だわ。サルへの退化かしら。』
千翔子『近藤さんのことを思えば、このくらい大したことないでしょうよ。』
詩乃『まだ(犯人が私だと)答えてないじゃない。』
千翔子『笑みを根底ととらえたんだよ。…最低ね。どうしてあんなことしたの!!』
詩乃『救おうとするんだもの。邪魔。』
千翔子『人の心はないの?!やりすぎよ。近藤さんは直接関係ないでしょ!』
詩乃『「坊主憎けりゃ袈裟まで」恨み憎しみが理性と思いやりに勝った結果よ』
※「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」(ぼうずにくけりゃ、けさまでにくい)…その人を憎むあまり、その人に関係のあるもの全てが憎くなるものの例え
千翔子『だからって…恨みを消せなんて言わない。けど、近藤さんにしたことはひどすぎるよ。しの、おかしくなってるよ。麻痺してる。
おねがいだから、もうやめて。あたしがアンケートに書いたのは、しのに引き返してほしいからだよ。』
詩乃『本当にいい子ね、千翔子は。諦めないなあ』
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詩乃は、時々むずがゆく感じる。千翔子は周りの人間に恵まれ、早い段階で助けられやり直すプロセスを踏んでいる。
痛みと救いを同時に受けることができた。だから、恨みがアッサリしていて引きずらない。…小憎らしく羨ましいことだ。
意地悪をしたくなる。
誘っても誘っても染まりきってくれないあなたは、いったいどういう決断をするのかしら。
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詩乃『じゃあ提案。条件を飲めるなら、手を引くわ。葛西の持ち物に細工してほしいの。』
千翔子『…タバコは入れないよ。』
詩乃『ああ違う、違うわよ。入れるのは、妊娠検査薬。』
千翔子『は?』

詩乃『別に持ってて罪になるものではないでしょ?恥ずかしいけど!ちょっとしたいたずらよ。ああ、コン〇〇〇のほうがよかった?』
千翔子はさっと赤面する。恥ずかしさと怒りが入り混じった。
千翔子『ふざけないで!!』
詩乃『ふふ、ごめんなさい。恥ずかしいなら物はこっちで用意してあげるからね。』
千翔子『そういう問題じゃ…』
詩乃『でもまあそういうこと。ゆっくり考えて。どちらでもいいわよ。』
詩乃は資料室を去っていった。一人残された千翔子は、詩乃と唯、どちらを選ぶのか…。
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詩乃は、自分の人生をむなしく悲しい人生だと嘆く。
千翔子を悩ませる、傷つけるとわかっていながら、試しもてあそぶようなことをしてしまうのは、なぜだろう?
千翔子が私を想ってくれているのは重々承知だ。
そして、失いたくないと惜しんでいるのは私の方。思い通りにならなくてもそばに置き続けているのだから。
自分をさらけ出すほど信用できなくなる。
愛情も、友情も。
だから試してしまう。
それでも一緒にいてくれる?
千翔子からの友情を感じながら、信用できなくて友情を試してしまう人間にしたのは他人でも、
そんな人間でい続けているのは、自分のせいだ。
詩乃の脳裏にちはるの顔が浮かぶ。
以上
第208話『空虚』の感想
詩乃が千翔子からの友情を感じていて、それを失いたくないと惜しんでいるのは自分の方だと判断するのに、
「思い通りにならなくてもそばに置き続けているから」という回答が気になりました。
千翔子に対する感情は『結構好き』で、依存と執着は程々なレベルくらいには『けっこう好き』。
詩乃の感情は「絶対的」なものは一つもなくて「相対的」なんですよね。
私が考える「絶対的な愛」は、母親が子供を愛する感情のことです。
いじめの問題だけでなく、詩乃は家庭環境も複雑な様子があるので、詩乃の性格はとてもとても…難しい。
詩乃が他人に感じる感情は『けっこうすき』『嫌い』『どうでもいい』だけって寂しいですよね。
次回からは、いよいよ詩乃の過去編でしょうか。
詩乃の家庭環境や、ちはるからいじめを受ける理由が明らかになるんでしょうかね。
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