こんにちは。睦月サラです。
この記事では、comico【傷だらけの悪魔】第203話『退路』のネタバレと感想を書きます。
第202話では、唯がクラスメイトに自分の本名が『オンリーワン』であることを暴露しました。
保育県の頃からの幼馴染である千翔子、宏樹、オールバックが唯を心配するが、唯は冷静に受け答えました。
Contents
傷だらけの悪魔 第203話『退路』のストーリー
唯が、スピーカーホンにしたままだったスマホに耳を当てて、千穂に話しかけた。
千穂『…何やってるの!!どうして…なんで、なんで言ったの!!』
唯『必要だったって言ったでしょ?聞こえてなかった?』
動揺を隠せない千穂とは裏腹に、唯は笑みを浮かべて表情には余裕さえ感じる。
千穂『聞こえたけど…何に必要だったの。敢えて言うメリットなんて…』
唯『あるよ、お前(千穂)に信用されたかったんだ。俺じゃないって信じさせようと思ったんだ。俺のわがままだよ。言葉に絶対の信頼はない。嘘は言葉が作るものだからね。行動で示すほうがいいと思った。』
千穂『どうしてそこまで…』
唯『んー、俺の性格かな?俺あんまり愛想よくないでしょ?わかっててやってるんだよね。
…そのうちそうもいかなくなるだろうけど。
多くの人に気を配って抱えるのを好む器の大きさが俺にはないの。けど、その一方で、認めた仲間はすごく大切にしてるつもり。

何かあったら全力で助けるし頼ることもする。
…ただね、俺結構わがままだから。一方的なのは嫌なんだ。尊重したいと思う相手から尊重されたいし。頼れるなあと思う相手から頼られたいし。信頼してる相手から信頼されたい。』

唯『お前はもう、既に大事な仲間だから。お前の疑いを晴らすことは俺にとって大事なことなんだよ。信じてくれる?』
千穂は思う。
それを、わがままと呼ぶなら、わがままの正体ってわるいものじゃないね。
前までと全然違う。「仲間」であるかどうかでこんなに変わるなんて極端な人だ。
うれしい。嬉しいと思う。…だけど…
千穂『…ごめんね。そこまでしてもらっても…戻る勇気が出ない…や、私ね、実際のところ自分ではあんまり覚えてないの。記憶が断片的で…シーンごとの静止画がいくつかある感じで。』
だけど、周囲の目で気づいた。自分が変わってしまったのだと。
千穂『知られた以上、避けられない。クラスの人にそういう目で見られる。過剰な同情や好奇心が嫌。逃げずに向かい合わなきゃいけないのはわかってる。だけどっ』
唯『あのさ、逃げるってそんな悪いことなの?俺はそうは思わない。思い込みで自分を追い詰めるな。
逃げるのを良くないことだとするには前提が必要だよ。例えば、
- 勝負が公正であること
- よくあることで、通過儀礼的だと思えること
- 乗り超えた先に、成長や利益が見込めること
直接関係ない奴の秘密をこそこそ嗅ぎまわるのが、公正な勝負か?
その秘密を黒板に貼り出されるのは、普通のことか?
机上に振舞って耐えるのが、本当にいいことなの?
違うだろ。逃げなんて言葉で、退路を断たせるのは暴力だ。そういう圧力に洗脳されるな。』
以上
感想
唯の説得回でした。
物語の序盤ではただのモブイケメンと思っていたのに、こんなに熱い感情を持っている男の子だったとは全然思わなかったですね。唯君は情熱家です。
唯が成長したというよりは、千穂と心から友達になって立ち位置が変わったってことか。
舞が転校してきて、まだ二学期でしたよね。
- 舞の転校先に、中学の時にいじめていた詩乃がいた。
- 詩乃が舞にいじめられていたことをクラスメイトに暴露。
- 舞が静の手を教室のドアに挟んで怪我させてしまったことをきっかけに優里亜たちが舞へのいじめを開始。
- 舞が東京へ戻って過去にけじめ(ちはるとの決別)をつけて、物語が盛り上がってきました。
舞と唯と千穂が友達になるなんて予想できませんでした。
次回の作者さんのコメントは『さよならくらい言わせてよ』です。
- 千穂は転校してしまうのか?
- 千穂の過去をばらした真犯人は明らかになるのか?
- 舞の復讐劇はどうなる?
まだまだ物語は続きそうですね。
当初は舞がいい子ではなかったので、詩乃ちゃんの気持ちわかるわ~~~って同情していたのに、自分の手は汚さず周りを巻き込みまくる復讐のやり方は嫌悪感しかありません。
セクシー先生が言っていた通り、河原で二人きりで気が済むまで殴り合えばいいのに…でもそれだと話しが終わっちゃうか(笑)
今日はここまで!
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