こんにちは。サワです。
この記事では、comico【傷だらけの悪魔】第202話『契機』のネタバレと感想を書きます。
第201話では、唯は千穂に自分を責めないように言い、明日電話をするから出てほしいと伝えました。唯は千穂に通話をつなげてスピーカーホンにした後、クラスメイトの前で話し始めました。
comico【傷だらけの悪魔】第202話『契機』のストーリー
つかつかつか…。
唯が教壇へ迷いなく登っていく。唯は、黒板に「恩理衣王」と書いた。
翠ちゃん「黒木くん?どうしたの?」
唯『これで「おんりいわん」って読むんだけど、これ俺の本名。唯は通称なんだ。突然驚かせてごめん。そういうことなんだけど、今まで通り、呼びは唯で頼む。それで定着してるから。…それじゃあほかに誰かなんかある?』
翠ちゃん『ちょっ…』
唯『…ないか。じゃあ一端解散で。それじゃ。』
そう言って唯は教室を出て行った。
千翔子『唯ッ!!待って!!』
千翔子が席を立ってすぐに唯を追いかけて教室から出て行った。
唯の友達の涼と花房宏樹(双子の弟の方)も後に続く。
花房宏樹『涼!俺らも追うぞ』
涼『おう』
担任の翠も追いかけていき、残されたクラスメイト達が口々に噂する。
『何あれ…?』『翠ちゃんも追いかけて行っちゃった。』
『突然何?』『もう分けわかんないね。』
『そもそも黒木君の下の名前とか知らんし。』『同じ小中の奴には今更だけど…』
『顔いいのに、可哀そう。』『ってかなんで今言ったの?』
『もしかして自分に目を向けさせて近藤さんを守ろう的な…?』『え~そんな仲良かった?』
舞は心配している表情をしている。
一方、詩乃は不適な笑みを浮かべている。
優里亜も動揺している様子だ。
静の表情は読めない。

….*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…. *…..*….
学校の廊下。
唯の手首を強く握って振り向かせる。唯の両肩を強くつかむ。千翔子が言った。
千翔子『唯、待ってってば!なんで…どうして言ったの!隠してもらえるようにしてたのに。知らない人は知らないのに。』
唯『必要なことだった。俺が納得してしたことだから、気にするな。』
千翔子『気にするなって…!無理でしょなんであんなこと。何に必要なの?!』
2人のやり取りをぽかんと見守る翠に気づいて、唯が続ける
唯『先生、突然すみません。痕で…昼休みには事情を説明します。今は見逃してください。』
翠『そんなこと言われても。』
唯『言い方を変えます。気分が悪いので保健室で休んでからにしてください。』
翠『…っ。……わかった。昼休みに、必ずよ?』
唯『はい』
翠はその場を後にして教室に戻っていった。
唯『宏樹、涼。心配かけてごめんな。お前らにも後でちゃんと説明する。…別に話すこともあるから。』
涼『…わかった。』
唯『ありがとな。…千翔子。今、お前に話せることは何もない。
ごまかすのも、流されるのも、一人でできるってうぬぼれるのも、やめる気になったらいつでも来て。
その時は絶対信用する。
お前のことは大事だけど、俺はお前だけが大事なわけじゃない。俺はね…アイツだと思ってるよ。』
宏樹『お…おい唯?何を言って…』
唯『千翔子。誰よりも早く追いかけてきてくれてありがとう。うれしかった。すごく。悪いけど一時間目は保健室って言っておいて。2時間目から出る。』
宏樹『おう…』
去っていく唯の背中を見つめる。千翔子は何かを決心したようだ。
….*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…..*…. *…..*….
唯は屋上に移り、千穂につながったままの電話に話しかけた。
唯『お待たせ。近藤。』
以上。
第202話『契機』の感想
「契機」とは変化・発展を起こす原因またはきっかけのことです。
唯が『本名がオンリーワン』とクラスメイト達に暴露したことが『契機』ってことですね。
詩乃は一人で行動していますが、唯には涼と宏樹というピンチの時に助けてくれる友人がいます。ここに千翔子も加わるといいですね。そしたらほんとに流れが変わる気がします。
千翔子は詩乃に千穂の過去をばらしたのかどうか確認をすると思いますが、真正面からぶつかっても詩乃は上手に言い訳すると思うので、『詩乃が犯人』という証拠をつかんで唯に協力を申し出る流れになるといいな~と思います。
気になるのは、静の表情ですね~。決して悪いほうには考えていないと思いますが。静の中で千穂は『優里ちゃんと恵那の次に大切な人』だから、静香の中の好きな人ランキングの上位にいますしね。
ただ『葛西さんのそばにいたから、千穂ちゃんが傷ついた』ってところまでは静は気づいていそうですね。心配なのは思考がここで止まることです。舞のせいだ!ってならないでほしい。
重要なのは、その先!
葛西さんのそばから千穂ちゃんがいなくなって得をするのは…?そこまで考えてくれるかな~静。
静は精神年齢の低さに目をつぶれば、賢いしスタイルもいいですよね。
次回は唯と千穂の会話からスタートですね。
今日はここまで!
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